管理薬剤師として働きながら副業は可能か

日本の経済は回復傾向にあると言われていますが、現実問題として、国民の生活水準は向上しておらず、給与所得と増えるどころか、いまなお減少傾向にあるというのが実情です。その上、消費税増税やインフレなどが重なり、毎日の生活において金銭的不安を抱くという方も少なくないことでしょう。

このような背景があり、最近「副業」がクローズアップされ、本業終業後や休日にアルバイトやパート、自宅での副業などを行うサラリーマンも増えてきているようです。では、管理薬剤師として働きながら副業を行うことは可能なのでしょうか?

まず、前提として押さえておきたいのが「どんな人でも副業が可能なわけではない」という事です。副業を行うには時間的な余裕ももちろん必要ですが、そもそも「副業ができる人・できない人」というものが存在します。

企業によっては、就業規定で副業を制限しているところもありますし、公務員も副業は全面的に禁止となっています。これらの制限や規定を無視して副業を行っていることが発覚すると、罰則・罰金が科せられるだけでなく、最悪の場合解雇となる可能性もあります。

管理薬剤師の場合は、薬事法によって「管理薬剤師として働きながら、同時に他の薬局などで調剤を行うこと」が禁止されています。つまり、掛け持ちは禁止、という訳ですね。

薬剤師は、元来、勤務する職場において、他の薬剤師を指導監督し、医薬品の管理や経営に関する責任などを一手に引き受ける存在です。そういった立場にある者が、副業を行えるかどうか。考えてみれば、道義的にも仕事のハードさ的にも不可能であるという事がお分かりいただけると思います。

但し、薬事法で禁止されているのは「薬剤師の兼務」という点だけですので、他の職業であれば、服務規定に反しない範囲で副業をすることが可能です。

とはいえ、管理薬剤師の仕事は非常に責任が重く、ミスが許されないものです。管理薬剤師としての仕事を全うするためにも、副業を行うことはあまりおすすめできないというのが実情です。

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